ケアタウンたちばな

所在地 福岡県大牟田市
竣工年 2008/6
構 造 木造
規 模 1F
延床面積 1522㎡
用 途 認知症デイサービス、小規模多機能型居宅介護、特別養護老人ホーム、等
  (株)佐藤総合計画
設計監修 山口健太郎

設計コンセプト

福岡県大牟田市にある地域密着型の複合施設。施設をつくるのではなく、複数の集合住宅をつくり、敷地内に団地を形成している。そのため、特養棟、小規模多機能棟、管理棟、地域交流拠点棟からなる分棟形式を採用。各棟の間には、通過道路が設けられており、地域の人々が気軽に散歩コースとしても利用できる。それぞれの棟には小さな玄関があり、一つ一つが住宅的につくられている。
特養棟は全室個室(トイレ、洗面付き)。トイレは居室の長手方向に設け、トイレの近くにベッドを配置することができる。居室と廊下の境界には、雪見障子を設け、入居者が自由に共用空間との関わりをコントロールできるようにしている。特養の共用空間はキッチンを中心にL字型となり2つの空間が使い分けられるようになっている。1つをリビング、もう一つをダイニングとして。また、各空間に小さなリビングとダイニングを設けることもできる。
小規模多機能型居宅介護には、畳の続き間を設け居間と宿泊が兼用できるようにしている。また、食堂から少し離れたところにパウダーコーナーを設け、口腔ケアの際のプライバシーが守られるようにしている。